家計簿アプリの項目を設定しよう。
この講義は、税理士である管理人が家計簿アプリ「マネーフォワードME」の使い方について解説する講義です。
この講座の講義一覧については、こちらから確認して下さい。
また、家計簿の付け方に関する基本的な考え方については、家計簿の付け方講座で確認してください。
また、マネーフォワードMEアプリの登録は無料ですので、ぜひ以下のリンクからインストールしてみて下さい。
家計簿アプリ「マネーフォワードME」の項目設定は、どのように行えばいいのでしょうか。
今回の講義では、マネーフォワードMEにおける項目について解説していきます。
ぜひ、皆さんもこの講義で学んで、マネーフォワードMEの項目を設定してみてください。
家計簿アプリの項目って何?
家計簿アプリの項目とは?
家計簿アプリの項目とは、
お金の動きを種類ごとに振り分けるカテゴリ
のことです。
家計簿をつけるときは、お金の動きをその種類毎に振り分けます。
例えば、同じ1,000円を支払った場合でも、
- 机の収納ケースを買った→「日用品」
- 友達とランチを食べた→「交際費」
- 化粧品を買った→「衣服・美容」
といったように、その支払いの性質によって違う項目を設定するのです。
なぜ項目を設定するの?
家計簿アプリの項目を設定する理由は、次の3つです。
- その支払いの内容を記録するため。
- 項目毎の金額の合計額を集計するため。
- 項目毎の予算を管理するため。
日々の支払いにおいて、項目を設定しておかないと、
これ、何の支払いだったっけ?
と思い出せなくなってしまうことがあります。
また、項目を設定しておけば、
色々支払いあったけど、外食費の合計はいくらなのか?
など、項目毎に集計できるようになります。
そして、その項目毎の集計が分かれば、支出額の目標である予算を管理することができるようになります。
これらの理由から、項目を設定するのです。
マネーフォワードMEの項目の種類
マネーフォワードMEの項目の種類は?
マネーフォワードMEの項目には、
大項目
という大きなカテゴリの中に
中項目
という細かいカテゴリがあります。
この大項目は次のとおりで、変更や追加はできません。
- 収入
- 食費
- 日用品
- 趣味・娯楽
- 交際費
- 交通費
- 衣服・美容
- 健康・医療
- 自動車
- 教養・教育
- 特別な支出
- 現金・カード
- 水道・光熱費
- 通信費
- 住宅
- 税・社会保障
- 保険
- その他
一方、中項目は大項目の中にあり、項目を追加することができます。
以下では、これらの項目について、具体的な内容や僕が行っている使い方を解説していきます。
収入
収入の中項目は次のとおりです。
- 給与
- 一時所得
- 事業・副業
- 年金
- 配当所得
- 不動産所得
- 不明な入金
- その他入金
配当所得や不動産所得など、何やら難しい項目が並んでいますが、このうち、よく使うものは、
「給与」と「年金」
です。
また、給与をもらっている人は、中項目の追加で
- 通勤手当
- 預金利息
- 賞与
- 年末調整
- 還付金
を追加しておくことをオススメします。
給与の詳しい入力方法については、別の講義で詳しく解説します。
食費
食費の中項目は次のとおりです。
- 食費
- 食料品
- 外食
- 朝ご飯
- 昼ご飯
- 夜ご飯
- カフェ
- その他食費
このうち、実際に僕が使っているものは、
- 食料品→家で食べる食品の購入
- 外食→外で食べる食事代
だけで、これ以上細かく分けても意味がないので、この2項目に分けるのがオススメです。
ただし、お酒やお菓子など、特別に分けて集計したい場合には、中項目を追加するといいと思います。
なお、宅配や買った惣菜は家で食べるものなので食料品としています。
日用品
日用品の中項目は次のとおりです。
- 日用品
- 子育て用品
- ドラッグストア
- おこづかい
- ペット用品
- タバコ
- その他日用品
このうち、実際に僕が使っているものは
日用品だけ
で、これで十分です。
なぜなら、子育て用品やペット用品などは、他の日用品とまとめて買うことが多く、分けにくいからです。
また、中項目の追加で、
雑費
を追加しています。
これは、
- 時計の修理代
- コンビニでの印刷代
- 銀行での振込手数料
など、他の項目に当てはまらないちょっとした支払いを入力しています。
趣味・娯楽
趣味・娯楽の中項目は、次のとおりです。
- アウトドア
- ゴルフ
- スポーツ
- 映画・音楽・ゲーム
- 本
- 旅行
- 秘密の趣味
- その他趣味・娯楽
これらは、該当する趣味に応じて項目を使用したり、追加したりすればいいと思います。
なお、日用品との分け方については、
趣味じゃなくても買っていたものは日用品
として、それ以外は趣味・娯楽に分けるのがオススメです。
たとえば、僕はロードバイクが趣味ですが、日常の足としても使っています。
この場合、
パンクして交換するチューブ代
はママチャリでもかかるため日用品にしていますが、
ロードバイク用の荷物を入れるバッグ
はママチャリでは使わないため趣味・娯楽としています。
交際費
交際費の中項目は、次のとおりです。
- 交際費
- 飲み会
- プレゼント代
- 冠婚葬祭
- その他交際費
このうち、僕が実際に使っているものは
- 飲み会
- プレゼント代
- 冠婚葬祭
の3つで、中項目の追加で
- 外食
- 旅行
を追加しています。
外食と飲み会の違いは、
お酒を飲むものは飲み会
で、飲まなければ外食としています。
また、食費の中の外食や、趣味・娯楽の中の旅行との違いですが、
自分や家族以外との支出は交際費
とし、自分や家族との支出は外食や趣味・娯楽の旅行となります。
例えば、家族と近くのファミレスに行った場合は食費の外食となります。
一方、友達とファミレスに行った場合には、交際費の外食となります。
そして、友達と居酒屋でお酒を飲んだ場合には交際費の飲み会となります。
交通費
交通費の中項目は次のとおりです。
- 交通費
- 電車
- バス
- タクシー
- 飛行機
- その他交通費
このうち、実際に僕が使っているものは、
- 電車
- バス
- タクシー
- 飛行機
で、中項目の追加で
車代
を追加しています。
車に関する支出については、大項目の自動車がありますが、こちらを使うことはオススメしません。
なぜなら、この自動車という項目には変動費と固定費が混ざっており、予算管理がしにくいからです。
このことについては、予算について解説する別の講義で詳しくお伝えします。
衣服・美容
衣服・美容の中項目は次のとおりです。
- 衣服
- クリーニング
- 美容院・理髪
- 化粧品
- アクセサリー
- その他衣服・美容
これは、その他衣服・美容以外をこのまま使用します。
靴や手袋など、身体に身につけるおしゃれ要素のあるものは、日用品ではなく衣服に入れておきます。
健康・医療
健康・医療の中項目は次のとおりです。
- フィットネス
- ボディケア
- 医療費
- 薬
- その他健康・医療
このうち、僕が実際に使っているのは、
医療費と薬
だけです。
また、中項目の追加で
- ペット医療費
- 健康器具
を追加しています。
健康器具には、体温計やヒザのサポーターなどを入力します。
自動車
自動車の中項目は次のとおりです。
- 自動車ローン
- 道路料金
- ガソリン
- 駐車場
- 車両
- 車検・整備
- 自動車保険
- その他自動車
交通費の項目でお伝えしたように、この項目を使うことはオススメしませんので、使わなくて大丈夫です。
教養・教育
教養・教育の中項目は次のとおりです。
- 書籍
- 新聞・雑誌
- 習いごと
- 学費
- 塾
- その他教養・教育
で、その他教養・教育以外をこのまま使用します。
学費については、金額が大きいことが多いので、実際にはこの項目を使う機会はあまりないかもしれません。
その場合には、別の講義で解説する支出の分割を使ってその他の項目で入力します。
特別な支出
特別な支出の中項目は、次の通りです。
- 家具・家電
- 住宅・リフォーム
- その他特別な支出
特別な支出に関しては、別の講義で解説する特別予算に反映させるものなので、使う必要がありません。
現金・カード
現金・カードの中項目は、次のとおりです。
- ATM引き出し
- カード引き落とし
- 電子マネー
- 使途不明金
- その他現金・カード
この項目については、基本的に収支の計算の対象外とするので、使う必要はありません。
この収支の計算の対象外のものの処理は、別の講義で詳しく解説します。
水道・光熱費
水道・光熱費の中項目は、次のとおりです。
- 光熱費
- 電気代
- ガス・灯油代
- 水道代
- その他水道・光熱費
このうち、実際に僕が使っているものは、
- 電気代
- ガス・灯油代
- 水道代
の3つです。
通信費
通信費の中項目は、次のとおりです。
- 携帯電話
- 固定電話
- インターネット
- 放送視聴料
- 情報サービス
- 宅配便・運送
- その他通信費
これは、その他通信費以外をこのまま使用します。
住宅
住宅の中項目は、次のとおりです。
- 住宅
- 家賃・地代
- ローン返済
- 管理費・積立金
- 地震・火災保険
- その他住宅
これは、住宅とその他住宅以外をこのまま使用します。
税・社会保障
税・社会保障の中項目は、次のとおりです。
- 所得税・住民税
- 年金保険料
- 健康保険
- その他税・社会保障
また、中項目の追加で
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
の3つを追加しています。
所得税と住民税を追加するのは、それぞれ別で集計したいからです。
この場合、
- (もともとある)所得税・住民税
- その他税・社会保障
は使いません。
この項目については、別の給与の講義の際に詳しく解説します。
保険
保険の中項目は、次のとおりです。
- 生命保険
- 医療保険
- その他保険
これは、僕は保険に入っていないので使用していませんが、必要に応じて項目を追加して使用します。
その他
その他の中項目は、次のとおりです。
- 仕送り
- 事業経費
- 事業原価
- 事業投資
- 寄付金
- 雑費
実際には、僕はこれらの項目は全く使っておらず、次のような使い方をしています。
- 貯蓄項目を追加して利用している。
- 支出の分割で利用している。
これらについては、別の講義で支出の分割や予算の立て方の解説のときに説明します。
オススメ設定とコツ
僕がオススメする項目一覧は、次のとおりです。
初期設定で存在する項目は削除できないので、これ以外の項目も表示はされますが、全く使っていません。
まだマネーフォワードMEの使い方が分からない場合には、
僕のオススメ設定
で一旦運用してみて、
必要に応じて項目をカスタム
していくのがいいでしょう。
この設定のポイントは、次のつです。
- 初期設定の「その他◯◯」の項目は使わないこと。
- 複数の項目の支払いを一括でしたときは、金額の大きい項目にすること。
初期設定の「その他◯◯」の項目は、中身の内訳が分からなくなってしまうため、できる限り使わないほうがいいです。
設定していない項目の支出が出てきた場合には、出てきたときに新しい項目を追加して、後で集計できるようにしておく方がいいです。
なお、中項目は100個まで追加できるので心配ありません。
また、複数の項目を一括で支払った場合には、金額の内訳の大きい方で入力してしまって構いません。
例えば、
- 日用品300円
- 食料品200円
の合計500円をクレジットカードで支払った場合には、300>200なので日用品で入力してしまって問題ないです。
もちろん、現金で支払って手入力する場合には、面倒でなければ分けて入力しましょう。
中項目を追加する。
PCによる中項目の追加
スマホによる項目設定
まとめ
今回の講義では、家計簿アプリ「マネーフォワードME」の項目の設定について解説しました。
家計簿アプリの項目とは、
お金の動きを種類ごとに振り分けるカテゴリ
のことです。
家計簿アプリの項目を設定する理由は、
- その支払いの内容を記録するため。
- 項目毎の金額の合計額を集計するため。
- 項目毎の予算を管理するため。
の3つです。
まだマネーフォワードMEの使い方が分からない場合には、
僕のオススメ設定
で一旦運用してみて、
必要に応じて項目をカスタム
していくのがいいでしょう。
ぜひ、皆さんもマネーフォワードMEの項目を設定してみてください。