カードで払ったものは取引日で記録しよう。
この講座は、税理士である管理人が家計簿の付け方について解説する講義です。
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また、具体的な家計簿アプリの使い方については、マネーフォワードMEの使い方講座を確認して下さい。
家計簿をつけるときに、クレジットカードで支払ったものはどのように記録すれば良いのでしょうか。
今回の講義では、そんなカード取引の記録方法について解説していきます。
支出は取引の日に記録しよう。
カード支払取引の記録方法
物やサービスの代金を支払う方法は、現金以外にはクレジットカードでの支払いが一般的です。
クレジットカードでの支払いには、
取引日と代金支払日が違う日になる
という特徴があります。
例えば、あるカードでは毎月27日締めで翌月27日支払いです。
この場合、7/28~8/27までの取引を9/27に支払うこととなります。
このことから、カード支払取引の記録方法は、次の2つがあります。
- 取引日に記録する方法
- 支払日に記録する方法
以下では、これらの方法について次のカード取引の例を使って詳しく解説していきます。
- 7/29に食料品800円を買った。
- 8/9に日用品600円を買った。
- 9/27に合計1,400円を支払った。
取引日に記録する方法
カード支払取引の記録方法の1つ目は、
取引日に記録する方法
です。
この方法では、まとめて支払うものであっても、それぞれの取引の日にその取引を記録していきます。
この方法を使ってカード取引の例を記録すると、次のようになります。
- 7/29に食料品800円を記録する。
- 8/9に日用品600円を記録する。
支払日に記録する方法
カード支払取引の記録方法の2つ目は、
支払日に記録する方法
です。
この方法では、まとめて支払うものについては、支払う日にまとめて取引を記録していきます。
この方法を使ってカード取引の例を記録すると、次のようになります。
9/27に食料品800円と日用品600円を記録する。
取引日で記録する方法が断然オススメ
ここでは、カード支払取引の記録方法として、
- 取引日に記録する方法
- 支払日に記録する方法
の2つの方法を解説しました。
これら2つの方法のうち、
取引日で記録する方法がオススメ
です。
次は、その理由を詳しく解説します。
なぜ取引日で記録するの?
取引日で記録すべき理由
カード支払取引を取引日で記録すべき理由は、次のとおりです。
- 予算を立てやすくするため。
- 毎月のかかったお金を把握するため。
- 現金での取引と同じ日に記録するため。
以下では、これらについて詳しく解説します。
予算を立てやすくするため。
カード支払取引を取引日で記録すべき理由の1つ目は、
予算を立てやすくするため
です。
カード支払取引を支払日に記録すると、
予算を立てるときに過去の取引について考える
こととなります。
カード取引の例でいえば、7/29に買った食料品も9/27に記録されることになるため、9月の予算に入れなければいけないからです。
しかし本来、予算は
未来の支出の目安にするため
に立てるものです。
今月の食費はこれくらいにしよう
など、予算の目標を立てることで、家計管理を改善させることができるのがメリットです。
カード支払取引を支払日に記録してしまうと、これができなくなってしまうのです。
毎月のかかったお金を把握するため。
カード支払取引を取引日で記録すべき理由の2つ目は、
毎月のかかったお金を把握するため
です。
カード支払取引を支払日に記録すると、
今月かかったお金が来月記録される
ということが起こりえます。
一方、現金での支払いの場合は当然、今月かかったお金は今月記録されることとなります。
この場合、家計簿の今月の記録には、
先月と今月のかかったお金が混ざってしまう
ということになります。
すると、
結局今月はいくらかかったの?
ということが把握できなくなってしまうのです。
カード支払取引を取引日で記録することで、
今月かかったお金は全て今月記録される
こととなり、このような問題は発生しなくなります。
現金での取引と同じ日に記録するため。
カード支払取引を取引日で記録すべき理由の3つ目は、
現金での取引と同じ日に記録するため
です。
カード支払取引を支払日に記録すると、
支払方法が現金かカードかで記録される日が変わる
こととなります。
かかっているお金は本来同じなのに、家計簿の上では別の日に記録されてしまうのです。
さらにいうと、
今月の予算が厳しいから、カード支払いにして来月に記録しよう
といったことまでできてしまうのです。
これでは、家計管理を正しく行えているとは言えませんよね。
カード支払取引を取引日で記録することで、
現金でもカードでも同じ日に記録される
ので、このような問題は発生しません。
家計管理を正しく行おう。
ここでは、カード支払取引を取引日で記録すべき理由として、
- 予算を立てやすくするため。
- 毎月のかかったお金を把握するため。
- 現金での取引と同じ日に記録するため。
という3つの理由を解説しました。
家計管理を正しく行おうと思った場合には、
カード支払取引を取引日で記録することは必須
だと思います。
また、僕がオススメする家計簿アプリ「マネーフォワードME」では、カード支払取引も自動で取引日で記録してくれるため、とても楽です。
ぜひ、カード支払取引は取引日で記録して、正しい家計管理を行いましょう。
まとめ
今家庭の講義では、カード支払取引の記録方法として
- 取引日に記録する方法
- 支払日に記録する方法
の2つの方法を解説しました。
また、カード支払取引を取引日で記録すべき理由として、
- 予算を立てやすくするため。
- 毎月のかかったお金を把握するため。
- 現金での取引と同じ日に記録するため。
の3つがあることを解説しました。
ぜひ、カード支払取引は取引日で記録して、正しい家計管理を行いましょう。