支出の分割計上をしよう。
この講義は、税理士である管理人が家計簿アプリ「マネーフォワードME」の使い方について解説する講義です。
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また、家計簿の付け方に関する基本的な考え方については、家計簿の付け方講座で確認してください。
また、マネーフォワードMEアプリの登録は無料ですので、ぜひ以下のリンクからインストールしてみて下さい。
マネーフォワードMEにおいて、支出の分割計上はどのように行えば良いのでしょうか。
今回の講義では、そんなマネーフォワードMEにおける支出の分割計上の方法について解説していきます。
支出の分割計上の計算
支出の分割計上の3要素
支出の分割計上とは、
大きな支出を将来に渡って分割して費用計上すること
をいいます。
支出の分割計上をする際には、次の3つの要素を考える必要があります。
- 分割期間
- 分割額
- 項目
以下では、これらの要素について次のソファの購入の例を使って詳しく解説していきます。
- 支払日…2021/9/10
- 支払額…28,000円
- 内容…ソファ(家具)の購入
分割期間の決定
分割期間は、合理的な期間がある場合とない場合で決め方が異なります。
合理的な期間がある場合とは、
その支払額が期間を基に計算されている場合
です。
合理的な期間がある場合、その期間が分割期間になります。
例えば、1年分の会費をまとめて支払った場合には、1年間が分割期間という具合です。
一方、合理的な期間がない場合は、予め作成しておいたルールを基に分割期間を決定します。
僕の家計では次のような分割期間のルールを作っています。
このルールによれば、ソファの購入の例では支出額が28,000円なので、最大分割期間は24ヶ月となります。
ただし、予算の範囲内で足りそうな場合など、最大分割期間まで分割しなくても大丈夫そうな場合には、その期間で分割してしまっても構いません。
つまり、分割期間は最大分割期間の範囲内なら短くても、なんなら分割しなくてもいいということです。
分割額の計算
分割額は、次の計算式によって計算します。
分割額=支出額÷分割期間(1円未満切捨)
ソファの購入の例では、支出額が28,000円、分割期間が24ヶ月なので、
分割額=28,000÷24=1,166円
ということになります。
項目の決定
分割した支出の項目は、
大項目のその他
の中に、発生した都度中項目を追加していくのがオススメです。
例えば、
- ソファの購入…その他>家具・家電
- レーシック治療代…その他>医療費
- 通勤定期代…その他>通勤定期代
といった項目です。
これを聞くと、
他の項目ですでにある項目を使うんじゃないの?
という疑問が湧いてくるかもしれません。
例えば、
- ソファの購入…日用品>日用品
- レーシック治療代…健康・医療>医療費
- 通勤定期代…交通費>電車
といった、すでにある項目を使うべきだということです。
この考え方は一理あります。
しかし、その方法だと
予算を立てる際に変動費となり、管理しにくい
という致命的な問題があります。
これを防ぐため、支出の分割をしたものは全て
固定費である「その他」の項目を使う
のがオススメです。
あとは入力するたけ。
支出の分割計上の3要素である
- 分割期間
- 分割額
- 項目
が決まれば、後はマネーフォワードMEに入力するだけです。
そこで、以下ではマネーフォワードMEでの入力について具体的に解説していきます。
支出の分割計上の入力
支出の分割計上の入力方法
マネーフォワードMEにおける支出の分割計上の入力は、
- 初月の入力
- 翌月以降の入力
- 計算対象外の指定
の手順に従って行います。
以下では、これらについてソファの購入の例を使って詳しく解説します。
初月の入力
まず初めに、支払った初月について次の入力を手入力で行います。
- 日付…2021/9/10
- 支出金額…1,166円
- 支出元…なし
- 項目…その他>家具・家電
- 内容…リビングソファ
これで、支払った初月の分割額1,16円は支払った日に入力されました。
翌月以降の入力
初月の入力が完了したら、翌月以降の入力を次のように行います。
- 日付…2021/10/1
- 繰り返し入力✓…毎月>終了日2023/8/31
- 支出額…1,166円
- 支出元…なし
- 項目…その他>家具・家電
- 内容…リビングソファ
こうすることで、毎月初めにその月分の分割額1,160円分が入力されます。
計算対象外の指定
最後に、自動入力されたもとの支出額28,000円の計算対象外の指定を行います。
なお、これはもとの支払いが現金などで自動入力されていない場合には、行う必要がありません。
途中で返金した場合
分割する支出によっては、後々返金処理する場合があります。
例えば、通勤定期6ヶ月分を9/10に60,000円で購入したとします。
このとき、1万円ずつ6ヶ月に渡って分割して計上しました。
しかし、3ヶ月目の12/4に定期を解約して、残額を返金してもらいました。
このような場合には、
返金した翌月である1月以降の入力を削除
してください。
返金額を収入にあげたり、解約手数料を支出に入力したりする必要はありません。
まとめ
今回の講義では、マネーフォワードMEでの支出の分割計上の方法について解説しました。
支出の分割計上とは、
大きな支出を将来に渡って分割して費用計上すること
をいいます。
支出の分割計上をする際には、次の3つの要素を考える必要があります。
- 分割期間
- 分割額
- 項目
また、マネーフォワードMEにおける支出の分割計上の入力は、
- 初月の入力
- 翌月以降の入力
- 計算対象外の指定
の手順に従って行います。
ぜひ皆さんも、支出の分割計上をしてみましょう。