細胞とは?構造や機能について解説!
ヒトの身体は,60兆個の細胞でできておるのを知っておるか?
そうなんだピョン!?
でも,細胞って小さすぎてイメージわかないピョン…
今回は,細胞について学んでいくぞい。
細胞とは?
細胞とは?
- 細胞=身体の組織を作るもの
- 組織=皮膚や筋肉など,細胞の集まりで器官をつくるもの
- 器官=脳や腕など,生理的な機能を持った組織の集まり
人の身体は脳や腕などの器官が集まってできている。
また,器官は皮膚や筋肉などの組織が集まってできている。
そして,組織は細胞が集まってできている。
つまり,人の身体の構造は次のとおり。
人体>器官>組織>細胞
人の身体が会社だとすると,
器官=東京部門
組織=大田地区
細胞=大田第二工場
みたいな感じじゃ。
細胞の構造
- 細胞核=人体の遺伝子情報が納められているもの
- 細胞質=細胞の中で細胞核以外の部分
- 細胞膜=細胞質を取り囲む膜
細胞は細胞核と細胞質でできていて,細胞膜で囲われている。
細胞は人の身体の構造・機能の最小単位で,大きさは約10~30[μm(マイクロメートル)]。
細胞が工場だとすると,
細胞核=製品の設計図
細胞質=工場の敷地
細胞膜=敷地を取り囲む柵
みたいな感じじゃ。
細胞膜と細胞質
細胞膜の構造
- リン脂質二重層=リン脂質という物質からなる二重の層
- 疎水性部分=水をはじく部分
- 親水性部分=水をはじかない部分
細胞膜は細胞の中と外を分ける膜で,リン脂質二重層でできている。
細胞膜は疎水性部分と親水性部分がある。
敷地を取り囲む柵である細胞膜は二重構造になってるんじゃ。
「リンゴしっかりめにジューシーそう」
って覚えるピョン!
細胞質の構造
- 細胞小器官=細胞質にある様々な機能をもつもの
細胞質の中には,小胞体,リボソーム,ゴルジ体,ミトコンドリア,リソソーム,中心体など様々な細胞小器官がある。
細胞質では,細胞小器官という職人達が働くんじゃ。
「細胞正気か!チューリップ,ゴミより小さい」
って覚えるピョン!
細胞小器官の種類
小胞体とは?
- 小胞体=細胞質にある袋のような構造のもの
- 粗面小胞体=小胞体のうち表面にリボソームが付着した部分
- 滑面小胞体=小胞体のうち表面にリボソームが付着していない部分
- ムコ多糖=ヒアルロン酸やコンドロイチンなどの多糖類
- 脂質代謝=コレステロールやリン脂質を分解すること
- 解毒=薬や有害な物質を分解すること
小胞体には,表面にリボソームが付着した粗面小胞体と,リボソームが付着していない滑面小胞体がある。
粗面小胞体は,たんばく質やムコ多糖を作る。
一方,滑面小胞体は脂質代謝や解毒などを行う。
「荒くて短気なお婿さん,鶴をしつける」
って覚えるピョン!
リボソームとは?
- リボ核酸(RNA)=遺伝情報がつまったもの
リボソームは細胞質と粗面小胞体にあり,リボ核酸(RNA)とタンパク質でできている。
リボソームの大きさは15~20[μm(マイクロメートル)]くらいで,タンパク質を作る。
「リボン淡々と作る」
って覚えるピョン!
ゴルジ体とは?
- リボタンパク質=脂質を血液になじみやすいように加工したもの
- 糖タンパク質=糖が鎖のように連なってできたタンパク質
ゴルジ体は,粗面小胞体で合成されたタンパク質に脂質や糖をくっつけ,リボタンパク質や糖タンパク質の合成・分泌などを行う。
「ゴールは父さんのリボン作り」
って覚えるピョン!
ミトコンドリアとは?
- 呼吸酵素=細胞内での呼吸を行うもの
- 呼吸=細胞内で栄養と酸素を反応させ,エネルギーやCO2などを発生させること
- 解糖系=呼吸において,糖を分解してエネルギーを取り出す過程
- クエン酸回路(TCAサイクル)=解糖系で取り出したエネルギーを加工する過程
- 電子伝達系=クエン酸回路で加工されたエネルギーを電子の移動と酸素を使って仕上げる過程
ミトコンドリアは呼吸酵素を含んでいて,呼吸を通じてエネルギー産生を行う。
このとき,解糖系,クエン酸回路(TCAサイクル),そして電子伝達系といった過程がある。
「糸こんにゃくでエネルギー補給!解凍しないと食えんから電子レンジへ」
って覚えるピョン!
リソソームとは?
- 加水分解酵素=水を使って物質を分解するもの
リソソームは,細胞内に進入した異物や細胞内の代謝物や不要物を分解する。
リソソームの中には,たくさんの加水分解酵素がある。
「理想の文化」
って覚えるピョン!
中心体とは?
- 線毛=粘膜の表面にある毛のような突起物
中心体は,細胞核の分裂や線毛の形成を行う。
新選組みたいに,革命を起こして細胞を分裂させていくんじゃな。
「分裂は中止しません,もう。」
って覚えるピョン!
細胞核の構造
細胞核の構造
- 核膜=細胞核を取り囲む膜
- クロマチン(染色質)=デオキシリボ核酸(DNA)が入った核の主成分
- デオキシリボ核酸(DNA)=遺伝情報が入った物質
- 核小体=タンパク質の合成やリボソームの構築に関わるもの
- 核液=核を満たしている液体
細胞核は遺伝情報が保存され,核膜,クロマチン(染色質),核小体,核液でできている。
細胞核という設計士が書いた設計図を元に,細胞小器官達は働くんじゃ。
「黒幕の正体は駅員」
って覚えるピョン!
染色体とは?
- 染色体=遺伝情報を伝える物質
- 常染色体=性染色体以外の情報が入ったもの
- 性染色体=男女の性別を決める情報が入ったもの
ヒトの染色体は23対(46本)ある。
このうち,常染色体が22対(44本)で,残りは性染色体1対(2本)である。
性染色体は男性では「XY」,女性では「XX」である。
色素に良く染まるから「染色体」と呼ばれるそうじゃ。
おしまい
細胞の中にはいろんな小器官があって,毎日働いてるんだピョンね!
そうなんじゃ。
毎日一生懸命働いて,わしと一緒じゃな。
さるじー博士はオリの中で毎日見られるお仕事だピョンね!
わしは動物園のサルじゃないわい…