細胞とは？構造や機能について解説！[演習][看護師国家試験対策講座>人体の構造と機能>解剖生理学の基本]

細胞は，どのような構造や機能をもっているでしょうか？細胞とは，身体の組織を作るものです。細胞は細胞核と細胞質でできていて，細胞膜で囲われています。細胞は人の身体の構造・機能の最小単位で，大きさは約10～30[μm(ﾏｲｸﾛﾒｰﾄﾙ)]です。細胞膜は細胞の中と外を分ける膜で，リン脂質二重層でできています。細胞質の中には，小胞体，リボソーム，ゴルジ体，ミトコンドリア，リソソーム，中心体など様々な細胞小器官があります。細胞核は遺伝情報が保存され，核膜，クロマチン(染色質)，核小体，核液でできています。

DNAやRNAとはなんでしょうか？DNAやRNAは核酸の一種で，遺伝子そのものを作る物質のことです。遺伝情報は細胞核の中でDNAとして保存されていて，そのDNAをコピー(転写)してRNAを作られます。このRNAをもとにタンパク質合成が行われます。DNAは，ポリヌクレオチドが2本並んだ二重らせん構造になっています。ヌクレオチドとは，核酸を構成する元となるもののことで，ポリヌクレオチドはヌクレオチドが多くつながったもののことです。RNAはポリヌクレオチドが1本である一本鎖構造になっています。また，RNAにはメッセンジャーRNA(mRNA)，トランスファーRNA(tRNA)，リボソームRNA(rRNA)などの種類があります。メッセンジャーRNA(mRNA)とは，DNAの遺伝情報をコピー(転写)したもののことです。トランスファーRNA(tRNA)とは，アミノ酸を運ぶもののことです。リボソームRNA(rRNA)とは，タンパク質合成を促すもののことです。