貯蓄の計画を見直そう。
この講座は、税理士である管理人が家計簿の付け方について解説する講義です。
この講座の講義一覧については、こちらから確認して下さい。
また、具体的な家計簿アプリの使い方については、マネーフォワードMEの使い方講座を確認して下さい。
貯蓄の計画の見直しはどのように行えば良いのでしょうか。
貯蓄の計画は、最初に1回だけ立てたらおしまいというものではありません。
その時々の状況に合わせて、随時計画を立て直していく必要があります。
今回は、そんな貯蓄の計画の見直し方について解説していきます。
貯蓄計画をより良くしよう。
貯蓄計画見直しのポイント
貯蓄の計画を見直すときのポイントは、次の2つがあります。
- 家計管理の結果を参考にすること
- ライフスタイルの変化を反映させること
貯蓄計画の見直しでは、以前解説した貯蓄計画の立て方と同じように、貯蓄額を計算し直します。
ただし、この2つのポイントを加味して、より正しい貯蓄額に計算し直すのです。
以下では、これらのポイントについて詳しく解説していきます。
家計管理の結果を参考にしよう。
貯蓄計画見直しのポイントの1つ目は、
家計管理の結果を参考にすること
です。
家計管理の4ステップのうち、3ステップ目で
家計管理の結果の振り返り
を行いました。
貯蓄計画を見直すときには、この家計管理の結果の振り返りを参考にしましょう。
例えば、当初の計画では
- 毎月の収入は50万円
- 貯蓄額が毎月6万円
- 支出額は差額で毎月44万円
と設定していたとしましょう。
しかし、家計管理の結果を振り返った結果、
支出額は無理なく生活しても40万円で足りる
ということが分かってきたとします。
この場合には、貯蓄計画の見直しのときに
貯蓄額を10万円に増やす
というのもいいかもしれません。
ライフスタイルの変化を反映させよう。
貯蓄計画見直しのポイントの2つ目は、
ライフスタイルの変化を反映させること
です。
人生は、何が起こるか分かりません。
当初計画を立てたときは、
- 妻と夫の2人暮らし
- 共働きで、収入は安定している。
- お互いの仕事が忙しくて、旅行や外食などに行く余裕はない。
というような状況だったとしましょう。
しかし、時が経つにつれ、
- 子供が生まれ、3人暮らしになった。
- 妻が仕事をパートに変えたため、収入が減少した。
- 子供のためにと、よく出かけるようになった。
というように、家計を取り巻く状況は変わってきました。
この場合、当初の貯蓄計画だととても家計が回りません。
そんなときは、ムリをせずに貯蓄計画を見直しましょう。
このように、貯蓄計画の見直しには、家族構成の変化なども反映させると良いでしょう。
貯蓄計画の見直しは、気づいたときにやろう。
ここでは、貯蓄計画見直しのポイントとして、
- 家計管理の結果を参考にすること
- ライフスタイルの変化を反映させること
を解説しました。
貯蓄計画の見直しは、これらのポイントを考えて
- 家計管理の結果を振り返ったら、貯蓄計画にムリがあることが分かった。
- ライフスタイルが変化して、家計が大きく変わった。
などのタイミングで、気づいたときにその都度行いましょう。
なぜ貯蓄計画の見直しが必要なの?
貯蓄計画の見直しが必要な理由
貯蓄計画の見直しが必要な理由として、次の3つが挙げられます。
- 幸せを長続きさせるため。
- 新しいライフスタイルに合わせるため。
- 将来を考えるきっかけを作るため。
以下では、これらについて解説していきます。
幸せを長続きさせるため。
貯蓄計画の見直しが必要な理由の1つ目は、
幸せを長続きさせるため
です。
以前、「お金を貯めるってどういうこと?」では、
お金を貯めることは、幸せを長続きさせること
であると学びました。
正しく貯蓄計画を立てて、正しく実行していけば、幸せを長続きさせることができます。
ただし、注意が必要なのは、幸せを長続きさせるというのは、
今の幸せも考えなければいけない
ということです。
ムリな貯蓄計画を立てて、今の幸せを犠牲にしてしまっては、貯蓄計画を立てる意味がありません。
その意味では、
今の幸せのために貯蓄額をあえて減らす
ということも、貯蓄計画を見直す上では正しい方法になり得るのです。
新しいライフスタイルに合わせるため。
貯蓄計画の見直しが必要な理由の2つ目は、
新しいライフスタイルに合わせるため
です。
すでにお伝えしたように、時間が経つにつれ、家計を取り巻く状況はどんどん変わっていきます。
子供が生まれたり、出世したり、病気になったり…
そのような状況に合わせて、その都度貯蓄計画を見直していく必要があります。
状況によってころころ計画を変えるなんて、まずいんじゃないか?
と思う方もいるかもしれません。
しかし、貯蓄計画を見直していくことは、全く悪いことではありません。
そのときに分かる範囲で最善の貯蓄計画を目指して変えていくほうが、結果的に成功しやすいです。
将来を考えるきっかけを作るため。
貯蓄計画の見直しが必要な理由の3つ目は、
将来を考えるきっかけを作るため
です。
貯蓄計画を見直すには、将来のことを予想しなければいけません。
将来のことを定期的に予想することで、将来を予想する精度が高くなり、貯蓄の計画がより確かなものになります。
また、将来の成果が具体的にイメージしやすくなるため、途中で家計管理を諦めてしまう確率を減らせます。
物事を諦めてしまう理由の1つに、
何のためにやっているのかがわからないから
というものがよくありますよね。
このように、具体的な将来の成果がイメージできないと、人は努力を続けられないのです。
そこで、定期的に将来のことを考える習慣を作ることで、将来の成果をイメージしやすくなり、諦めてしまう可能性を減らすことができるのです。
貯蓄計画の苦手意識をなくそう。
ここでは、貯蓄計画の見直しが必要な理由として、
- 幸せを長続きさせるため。
- 新しいライフスタイルに合わせるため。
- 将来を考えるきっかけを作るため。
の3つを解説しました。
家計管理の中でも、
貯蓄計画を立てるのは難しくて苦手
という方が多い印象です。
ましてや、定期的に計画を立て直すことは、苦手なことを繰り返すことになるので、あまり積極的に行っている人は少ないです。
しかし、正しく家計管理を行おうと思うと、貯蓄計画の見直しは必ず必要になってきます。
これを機に、皆さんも貯蓄計画を見直す習慣を作ってみて下さい。
まとめ
今回の講義では、貯蓄の計画をどのように見直すのかということについて解説しました。
貯蓄の計画を見直すときのポイントは、次の2つがあります。
- 家計管理の結果を参考にすること
- ライフスタイルの変化を反映させること
また、貯蓄計画の見直しが必要な理由として、次の3つが挙げられます。
- 幸せを長続きさせるため。
- 新しいライフスタイルに合わせるため。
- 将来を考えるきっかけを作るため。
ぜひ、みなさんも貯蓄計画を見直してみて下さい。